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以前の記事 親の相談室 2021年4月~

最新の記事 親の相談室(学校に誠意がないのでこどもを休ませたい)2021.10.21


 新型コロナの感染数が激減していますが,今後はどう付き合っていくかが課題となっています。そんななか,昨年度(2020年度)の文科省の不登校調査の結果が発表されました。

 コロナ下での不登校の児童生徒数が過去最多となっています。全国では19万人6127名,京都府では3810名となっています。
 京都府では9年連続の増加となりました。こどもの数が減少しているにもかかわらず,不登校が増加しています。しかしながら,休校の影響でいじめ数は減少しています。

 コロナ下では,こどもの感染から守るために,親が意図して学校を休ませることが多く見受けられました。そのまま「コロナ」を理由に休ませる家庭,「こどもの体調」を理由にして休ませる家庭,「学校行事」をからめて休ませる家庭など,欠席理由がいろいろと考えられます。
 学校と親の良好な関係のなかで,阿吽(あうん)の呼吸でこどもが学校を休むことが多く見受けられました。

 ところが,「学校不信」からこどもを登校させないという家庭も数多く存在します。学校の不手際を指摘し,学校の誠意を求めて学校を休ませることです。教育を受ける権利を侵害されたと学校指導課などの教育委員会に訴えます。ときには,弁護士の相談されることもあります。

 もともと,学校と親の最初のボタンの掛け違いが原因ですが,学校の初期対応のミスもよくあります。こどもがケガをしたり,いじめを受けたりしたときに,学校の対応の不備やそのあとのこどもや親への誠意がないときに,急激に学校と親の関係が悪化します。

 こじれると,もう親の怒りは収まらず,「学校の言い訳」を聞く耳をもちません。そうなれば,学校はあたふたするばかりです。そういう学校に対して,ますます親は激怒します。

 そんなとき,親はこどもを休ませて,学校の誠意や謝罪を要求します。在籍している学校にこどもが登校ができないのは,学校の責任として「転校」も要求します。そのようなことは一般に思われている以上に多くあります。

 それでは,親と学校との関係が悪くなれば,どうすればいいのでしょうか。
 「親の学校不信で学校を休ませる」と,こどもはもう登校しません。今の学校が嫌で,特別の「配慮児童生徒」として校区外に転校を希望しても,新しい学校で登校することはまれです。
 学校を「拒否」することはあまりお勧めしません。

 「振り上げた手を下ろすこと」はとても難しいのですが,親から歩み寄って学校との協力しかないような気がします。担任や管理職との「話し込み」となります。協力的でない学校に誠意を求めることができないなら,もちろん教育委員会にも間に入ってもらうのがいいでしょう。

 もし,その後の学校の対応に変化がなければ,年度替わりを期待することになります。「すぐに担任を替えろ」と要求しても,年度の途中で担任が替わることはありえないので,学年が替わるタイミングで替えてもらうことです。
 また,年度を境として管理職や担任の転勤もあります。退職もあります。

 年度が替わるまで,親やこどもの「もうたまらない気持ち」のクールダウンの期間ともなることでしょう。親やこどもの「挙げた手」は,学校も教育委員会もちゃんと覚えてくれています。

最新の記事 親の相談室(やりやすかったこどもが難しくなってきた)2021.9.24


 いよいよコロナの感染者数が減ってきています。もう再び増えないことを願っています。東京オリンピックやパラリンピック直後のコロナの感染者の急激な増加には驚きましたが,10月には緊急事態宣言も解除されるとのこと,コロナが収束することを祈っています。

 国政ではコロナ禍に菅首相が辞任,現在自民党総裁選が話題となっています。海外に目を向ければ,アフガニスタンでの米軍の撤退によるタリバンへの政権不安,韓国の大統領選も日本への影響も無視はできません。
 コロナ対策の話題に加えて,国政や海外の話題も頻繁に,マスコミが取り扱うようになってきました。いつの時代も,大変ですよね。

 初回の相談では,現在のこどもの問題をはじめ,生育のようすや保育園などの過去のことを聞きます。
 すると,保護者から「小さいときはやりやすいこどもだったのに,どうしてこんなに大変なこどもになったのか。」と嘆かれることがあります。
 あるいは,兄弟姉妹のことでも「やりやすかった兄が,急に弟のように大変になってきた。」ということもあります。

 こどもは,親の関わりや愛情を求めています。兄弟姉妹でも「帳じり」を合わせるように関わりを求めてきます。あたかも「一定量の負担や愛情を求めているか」のように思えてきます。

 不登校であった兄が登校すると,弟が登校を渋るようになることも普通に起こってきます。しかし,こうなれば親はもう大変です。親は「子育てを問われているのではないか」と追い詰められることになります。

 小学校で不登校になった双子の姉妹の「姉」を高校生になるまで担当したことがあります。ところが今まで登校していた「妹」も中学校3年生になって急に休み始めたのです。そして「適応指導教室」に通い始めたのです。
 守秘義務のために双子姉妹を一般化していますが,まさに姉妹が親の負担の大きさで「帳じり」を合わせるかのようにそれぞれに不登校になっていました。
 幸いなことに,現在姉妹は以前から希望していた医療系の大学に共に通っています。

最新の記事 親の相談室(明日は学校に行くと言うが,休んでしまう)2021.8.24


 今日東京パラリンピックが開催されます。さあ,熱戦が期待されますね。すでに終えた東京オリンピックでは,日本人選手の活躍により,メダルラッシュに終えることができました。

 しかしながら,新型コロナの新規感染者の増加は止まることをしらず,京都府では4度目の緊急事態宣言の措置がなされています。もちろん重症者も増加し,10代や20代の感染者も増加しています。コロナ禍がいつピークを迎えるのか,一刻も早く収束に向かって欲しいものですね。

 ところで夏休みが終わり,今週あたりから学校が始まろうとしています。長期休暇の後や連休明けは,不登校や登校渋りがにわかに増加します。
 コロナ過では学校での感染不安から,こどもの登校を躊躇されるご家庭が増加しています。それにしても,こどもの数は減少しているにもかかわらず,不登校の児童生徒が減ることはありません。

 そんな中,コロナ禍でこどもを休ませようと割り切っているご家庭は大丈夫なのですが,夏休み明けの始業式や休み明けの前日となれば,親はこどもが学校へ行けるかどうか心配でなりません。
 親が「明日学校に行けるの。」と聞くと,こどもは「学校へ行く。」とあっさりと言って,登校の準備をすすめます。そんな会話がしばしばなされます。

 親は安堵して就寝につきますが,登校日の朝になって,こどもは「お腹が痛い」と言って,いつまでたってもトイレから出てきません。もう普通に登校すると思っていたので,「昨日は行くと言っていたでしょ。」と,こどもに「うそを言った。」とひどく追い詰めることもあります。

 実は確かに昨夜は,こどもは「明日は学校へ行こう。」と決心は固かったのですが,結果として,朝になって登校への不安や怖れを感じていけなくなってしまうことが起こってきます。こどもは前日の夜には「登校しよう。」と決心していたわけで,あながちうそではないのです。

 それから不登校の理由なのですが,「こどもが言う不登校の理由」も,ころころと変わることがあります。こども本人も分からないことがあって,漠然とした不安や恐怖から登校ができないということもあって,学校を休む理由をこどもが言ったとしても,その理由は案外実は,「理由の後付け」であることが多いのも事実です。こどもを責める必要はありません。

 最後にですが,一般的には不登校の理由や原因は,「場面逃避」,「息切れ」,「母子分離不安」,「対人関係のつまずき」,「いじめ」,「学業不振」などが考えられます。その理由は1つでないも多くあります。

 もしこどもが苦しんでいるならば,まずは「登校刺激」よりも,そのしんどさの「理解」と「解放」から始めていくことが大事となってきます。

最新の記事 親の相談室(こどもが口癖のように疲れたという)2021.7.28


 コロナ禍において,ついに東京オリンピックが開催されました。
 ある新聞の見出しは,「東京五輪試練の開幕」,「コロナで1年延期」,「緊急宣言下 大半無観客」,「五輪と市民 遠い距離 選手への激励は」となっており,不安を抱えながらのスタートとなっています。

 しかしながら,競技が始まり,選手の活躍の感動が伝えられるにつれて,次第にコロナ禍を忘れてしまうような報道がなされるようになってきました。メダルラッシュで,長く続くコロナの疲れを吹き飛ばす盛り上がりとなっています。

 口癖のように疲れたというこどもがいます。根底には「面白くない」という訴えをしているのでしょう。日常と違ったことを模索しているけれども何もない。面白くなくて疲れたというのが本音でしょう。

 もともとこどもは元気であり,楽しいことがあれば,決して疲れたとはいいません。日常にない刺激を求めています。大人よりもはるかに非日常を求めています。

 毎日同じことの繰り返しで,徐々にストレスを抱えることがあります。「デイリーハッスルストレス」と言います。本人のストレス耐性も関連しますが,日常の繰り返しの中でストレスを重ねて疲労感を持つことです。大人もこどももこのようなストレスを抱えますが,こどもに顕著に出てきます。

 では,日々の生活の中のストレスをどう解消していけばいいのでしょうか。
 「肩や腕の上げ下げ」や「深呼吸」などで,身近で各自でできる「ストレスマネージメント」があります。
 たとえば「肩や腕」に力を入れて上げること,力を抜いて下げること。「深呼吸」では,息を吐く時に体の力を抜くことです。ストレスを自分でコントロールする方法です。

 ずっと力を入れたままでなく,力を抜くことが大事なのです。それを繰り返すのです。体の「力を入れる」と「力を抜く」,すなわち「強弱」を交互にするわけですね。

 日々の生活の中でも,ずっと力を入れたままでなく,力を抜くことも合間に入れることです。日々の生活行動の中で,親子で意図的に「強弱」や「アクセント」を意識してみるのはいかがでしょうか。こどもが疲れたということが減ってくるかもしれません。

最新の記事 親の相談室(こどもが他の子と比べてばかりいる)2021.7.2


 いよいよ東京オリンピックが開催される7月ですね。
 JOCや政府は,感染者数に応じて観客数の制限等の具体的な新型コロナ対策を発表しています。しかし,ワクチン接種も職域や集団での広がりを見せているものの,一部のメーカーの不足も指摘されています。
 風評によるワクチン注射の不安もあり順調な接種がすすんでいる感じも薄らぎます。

 先日来日したアフリカからの選手団の感染者の報告もあり,オリンピックへの不安は尽きることはありません。それから,他国の感染者数やワクチン接種率も気になるところですね。

 ところで,「みんな持っている。」「あの子よりまし。」「この子の方がもっと成績が悪い。」と口癖のように言うこどもがいます。
 親の相談のときに「こどもがよその子と比べることがある」が,とても嫌だと聞きます。そんなとき「どうされていますか。」と聞き返しますが,「あの子はあの子,家は家。」とおっしゃっておられることが多いですね。それが正解だと思っています。それ以外の回答はないのではと考えています。
 親自身も「比較」社会で育ち,躊躇されることがあるかもしれませんが,自信をもって「うちは,うち。」「よそは,よそ。」と言って下さい。

 ただ,世の中はどう見ても競争社会であり,こどもたちも巻き込まれています。こどもの将来のために,「ちょっとでもいい成績を取ること」,「親や先生の言うことを守ること」,「いい子でいること」などを強いてしまっています。どうしても,他のこどもとの比較の中で生活を過ごすことになります。

 勝ち抜くために,努力を惜しまないこどもも多く存在します。敗北感を早い段階で持ってしまうこどももいます。比較の中で,常に優越感と劣等感を行き来する生活環境にさらされているわけです。

 そんなときに,マズローの「自己実現の理論」を思い出しています。人間はいろいろな欲求を持っています。それを乗り越えて,自己の実現を達成するのです。周りと比べることなく自身で目標を設定し,それを達成することが最終的な目標となっています。
 世の中から超越することは絶対に無理だと思うのですが,そんなマズローの「自己実現」という理論を知っていてもいいかと思っています。

 ちなみに,この理論の初期の段階では,人間の欲求に「生きるための生理的な欲求」,次に「安全の欲求」,「社会や家族に認められる欲求」,「承認される欲求」があって,最終段階として「自己実現」が存在しています。
 それにしても,人間はいろいろな欲求を持っているのですね。

最新の記事 親の相談室(周りへの叱責を自分が叱られていると泣く)2021.6.16 


 人と人とのつながりを奪ってきた新型コロナも,終盤を迎えているような気がします。マスコミも,ワクチン接種者の増加を伝えるようになってきています。政府の職場単位の接種の方針も,ワクチン接種を促進することでしょう。

 具体的な対応策は提示されていませんが,政府やIOCはパラ・オリンピックの開催に向けての意欲を示しています。観戦者の調整などで感染者の増加を抑えることが,東京オリンピックの成功の鍵と判断されているようですね。

 ところで,学校の先生方や親と話しているときに,「先生がある特定のこどもを叱っているのに,関係のないこどもが,自分が叱られていると思って泣き出すことがある。」と相談を受けることがあります。どうしてこんなことが起こるのかと質問されることがあります。

 それがきっかけで,こどもが先生を怖れるようになって,登校できなくなってしまったということです。叱られる必要のないこどもがいる中で,全体への指導となることが多くあります。もちろん,個々のこどもへの配慮はされていますが,そのことでダメージを受けるこどもが結構います。

 このようなときには,いつも「自我境界線」という言葉を意識します。いいかえれば,自分と他の人を区別する境のようなものですね。この境によって,自分を守られるわけですね。

 「自我境界線」がしっかりとしているこどもは,常にしっかりとした車や船に乗っているようなものです。周りで大きな事故があっても,ビクともしません。なにも怖れることがないのです。安心して,じっとしていることができるのです。

 直接に自分に関係のないことでは,冷静に存在することができます。むやみに怖れる必要がないのです。そんな余裕があれば,他に困っているこどもに手を差し伸べることもできます。

 どうすれば,こどもにしっかりとした自我境界が育つのでしょうか。            

 適切な愛情でこどもを包み込む習慣をつければいいのです。これを「愛着」とも言いますが,とても大事な言葉です。こどもにいっぱい愛情を注ぎこむことを楽しんで下さい。
 そんなことは難しいことだと思われる親は,日々心掛けるだけでもいいのです。今からでも,遅くありません。こどもの人生が変わるかもしれませんよ。

最新の記事 親の相談室(こどもに「うつ」ってあるの)2021.5.27 


 大阪や東京などの大規模接種会場においても,新型ワクチン注射が徐々にすすみつつあります。同時に沖縄県などでも緊急事態宣言が発令されました。今後どうなっていくのか,先行き不安がなくなることはありません。

 本当にこんな状況では気が滅入ってしまいます。さぞかしや「うつっぽく」なってしまう方が多いことでしょう。今回は「うつ」について述べていきます。
 
 「うつ」は気分障害とも言われています。どんな症状でしょうか。いろいろな尺度がありますが,以下のような症状が見られます。

 ・気分が沈んでゆううつだ。
 ・泣いたり泣きたくなったりする。
 ・夜よく眠れない。
 ・心臓がどきどきする。
 ・疲れやすい。
 ・落ち着かず、じっとしていられない。
 ・気分はいつもにくらべていらいらする。
  (ツァン自己評価式抑うつ尺度より)
 皆さんはいかがですか。

 こどもたちにも,もちろん「うつ」はあります。こどもは,頭やお腹が痛いとか,足が痛いと言って,「うつ」であるかどうか分かりにくいことが多いです。
 こどもが「何かを決断しにくいようす。」「考えをまとめにくいようす。」のときなどは,「うつ」を疑っていいでしょう。また,深刻な「うつ」では,何もやる気さえもなくなっています。

 こどもの「うつ」や「情緒不安」のようすを知るために,よく質問している内容を以下に紹介したいと思います。

 1.寝つきはどうですか。
 2.頭痛・腹痛はどうですか。
 3.友人と休日 遊びに出掛けますか。
 4.親に甘えたり,べたべたしますか。
 5.好きなことに熱中できますか。
 6.何かを決めるのに時間がかかりますか。
 7.イライラふさぎこんでいませんか。
 8.食欲はありますか。
 9.耳鳴りはありますか。

 以上の質問で幾つかの項目が該当するようであれば,「情緒不安」や「うつ」を疑ってもいいしょう。

 また,ゲームやPCに没頭するこどもに「うつ」症状が見られることが多いですね。イライラしているこどもが増えています。親がこのようなこどもを持て余している状況がしばしばあります。

 「卵が先か,鶏が先か」ということではないのですが,「うつが先なのか,ゲームが先なのか」が分からなくなってしまいます。しかし,深刻な「うつ」では,好きなゲームさえ楽しむことができなくなっています。

 こどもの「うつ」では,「ストレス」の原因を考えることが大事でしょう。学校のこと,友人のこと,家族のことなどが考えられます。
 数少ないこどもとの会話のチャンスを逃さず,こどもの抱えるしんどさを一緒に考えるわけです。対応の難しくなってきているこどもとの会話ですから,相当の親の覚悟もいります。

 もちろん,「ああしなさい。こうしなさい。」という指示ではなく,「しんどかったね。」という共感をベースにして,こどもの思いを聴いていくという作業となります。

最新の記事 親の相談室(こども同士で階級があるみたい)2021.5.12 


 感染者の高止まり,重症者の増加で,コロナ対策の緊急事態宣言が延長されることになりました。京都府もその宣言の対象県となっています。近隣県である大阪府の感染者の多さがとても気になっています。

 緊急事態宣言の延長が発表されるやいなや,飲食関係の方々から「生活ができない」との報道がなされています。即宣言延長の問題点を指摘されています。あらゆるマスメディからの政策へのダメ出しが始まります。「延長の決断が遅かった。前と同じ宣言ではだめだ。」と国会でも野党が同じことを言っています。

 ところで,パラ・オリンピックまであと2か月です。JOCも政府も開催の決断を迫られています。無観客での開催かと思っていたのですが,世界のマスメディアの開催への不安が報道されるやいなや,日本のマスメディアも野党も,一斉に感染者数増加を指摘し「それでも開催するのか。」と関係者を問い詰めています。開催への不安を煽っているような感じもします。

 もし,パラ・オリンピックを開催しないとなれば,今度は「どうしてできないのか。」と迫ってくるのでしょう。「するという決断」も「しないという決断」もできない状態となっています。「どっちもだめ。」という感じさえしています。

 このしんどい状態を「ジレンマ」と言います。ここには,理論を通せないしんどさがあります。マスメディアの立場の強さを感じます。多少は違う感じもしますが,マスメディの立場の強さによる世論操作も意識してしまいます。

 前置きが長くなりましたが,「ジレンマ」のようなしんどいことが,学校でしばしば見受けられてきました。こどもたちの間に,なんとなくできあがった「階級」「ランク」付けです。これは明らかに存在しています。

 十数年前に話題になった「スクールカースト」です。インドの身分制度であるカースト制度のカーストです。いいかえれば,「ヒエラルキー(階級)」と言った方が分かりやすいでしょうか。こどもの間に「順番」「序列」があることです。

 立場が強い,押しの強いということで,それだけでその意見が通ってしまうことです。下のランクにあるこどもの「まっとうな意見」が通らない,ちょっとでも意見を言おうならばそれだけで周りから一斉に批判を受けることがあります。これだけでなくいじめの対象となることもあります。

 そういう「ランク付け」が小学校への入学時の頃に始まり,その後長く続くことになります。「1小1中」では,それが中学校でも続きます。1つの小学校から1つの中学校にそのまま上がることですが,小学校でできたランクがそのまま中学校でも引き継がれることになります。最近の流行のようになっている小中一貫校でも似たようなことが起こっています。

 「スクールカースト」「ヒエラルキー」が学校に存在することを,改めて先生方に意識をして欲しいと思っています。「こども同士で階級があるみたい。」と思った時は,是非先生に相談を持ちかけて下さい。

最新の記事 親の相談室(こどもが感受性の強いHSPかもしれない)2021.4.24 


 新型コロナ対策の「まん延防止」の措置が出されると,すぐに第3次緊急事態宣言が出されています。マスメディアは,以前の緊急事態宣言や「まん防」との違いなどを詳しく説明をしています。
 しかし,その違いは理解しにくいですね。今回の宣言で印象的なのはお酒を提供する飲食店の休業を要請ぐらいでしょうか。

 申し訳ないのですが,感染者数の増加,若年層の重症化,変異株の怖さを強調した緊急宣言となっているにもかかわらず,さすがに1年間継続して緊張感を保つことは無理になってきています。「さあ宣言がでた。大変だ!」いう気持ちにはなりません。感覚がマヒしてきています。
 人に精神的な健康を保つためにも,限界がきているような気がしています。そんなに長期に渡って,緊張できないのが人の適切な反応ではないでしょうか。

 ところが,コロナ禍社会の緊張感,不安や動揺をそのままに受け続けるこどもたちがいます。HSPHighly sensitive person)と言われるこどもたちです。直訳すれば「感受性が高い人」となります。「敏感な気質」で感受性が高いために,生活のあらゆる場面で緊張を強いられることとなります。

 HSPという言葉は数年ほどから聞かれ始めました。病気や障害ではないので,WHOや医学協会などの診断名はありません。にもかかわらず,この言葉は徐々に広がりつつある感じがしています。とても便利で分かりやすい言葉です。

 学校の先生や周りの方々にHSPの理解が広まれば,単に「敏感すぎるこども」でなく「感受性の高いこども」とお墨付きがもらえる言葉として定着していくのではないかと思っています。
 少し違うかもしれませんが,不登校にお墨付きを与えた「起立性調節障害」のような言葉として定着していくのではないでしょうか。
 実際対人関係や物事への対処の能力も高く優秀なこどもが多く,一転して「素晴らしいこども」の代名詞として使われることになるかもしれません。

 今までずっと理解されずに,つらい思いをされることもあったこどもたちやその保護者の方々とっては,HPSが広がることによって,より過ごしやすくなることでしょう。

最新の記事 親の相談室(こどもがコロナ過に順応するのが大変だった)2021.4.9


 こども相談室が開室してから1年を迎えました。大事な時間を割いての来室や問い合わせには心から感謝しています。今後ともよろしくお願いします。

 ところで,新型コロナウィルスへの対応策でも,緊急事態宣言が出てまる1年を迎えています。感染者数でも第4波を迎えようとしています。「まん延防止等重点措置」が大阪市等の都市単位で発令されるといった運びとなりました。

 世界を変えたウィルス禍が一刻も早く収束して欲しいのですが,コロナウィルスも生き残りをかけて,次から次と変異株を出してきて人類をますます混乱に陥れているような感じさえします。

 それにしてもコロナと共に過ごす生活が日常になってきています。コロナ以前の映画を見ていて,マスクなしで食事を楽しむシーンを懐かしく思うようになってきました。

 コロナと共に1年,こどもたちにも大きな影響をもたらしました。学校の春休みが長期休暇となり,zoomなどを使用したリモート授業もなされるようになりました。
 登下校も,授業などの教育活動すべてにマスクが不可欠となりました。学校によっては教室の机もアクリル板でおおわれています。いろいろと感染防止のために工夫がなされています。

 また学校行事においても,入学式や卒業式も密を避けたスタイルとなり,遠足でも修学旅行でも代替措置がなされました。既存の学校教育に大きな変化をもたらしました。そんな急激な変化に順応できなかったこどもたちも多く確かに存在しました。

 こういう変化に時間を掛けて,こどもたちの視点で新しい学校が再構成できればいいのですね。既存のパターンへの「型破り」の好機とすればいいのです。
 この機会に「ゆっくりと適応していくことが必要なこどもたちがいる」という認識や視点を外さずに,こどもたちを「しっかりと見守れる」社会や学校を実現したいですね。
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