2025年1月~

親の相談室(勉強が分かれば登校できると聞くけど)2025.10.1

あんなに暑かったのに,もう日に日に涼しくなってきています。室内外ともにエアコンが効いているかのようすです。不思議な感覚ですよね。
さて,スポーツの秋ですが,今年はサッカーの「京都サンガ」や,大リーグの「大谷ドジャース」のシリーズの優勝が期待されます。「世界バレー」や「世界陸上」もすでに終えていますが,人を「わくわく」させる「スポーツ」の存在意義は,とても大きいですよね。
政治では,内閣総理大臣の指名にもつながる「自民党総裁選」がマスメディアで話題になっています。
小泉氏と高市氏のリードも伝えられていますが,もし高市氏が選出されることになれば,歴代初めの女性総理が誕生します。
このことは,男女参画の意味でも,国際的に大きな評価をされることでしょう。この週末の「総裁選の結果」が楽しみです。
ところで,こどもが長期の不登校になったときに,ほとんどの保護者が「勉強が分かるようになれば登校できるので」と言われます。
学校の先生も,「ふれあい教室」などの適応指導室のスタッフも,「勉強が分かるようになれば登校できるので」と信じて,「学習の指導」をされていることを多くみかけます。
しかし,こどもが「勉強」をし始めても,なかなか登校しないことが多くあります。
果たして,「勉強が分かれば登校できるのか」と,筆者もずっと考えてきました。
不登校になるきっかけは,たいていは「勉強が嫌だ」「人間関係が嫌だ」とかで,長期の不登校になると,勉強をしていないことへの「不安」が広がります。
実際は,「勉強が分からない」ということよりも「授業に参加していない」という「不安」が広がるという感じでしょう。
すなわち,「学校に行っていない」とか「授業に出ていない」とかいった「うしろめたさ」を抱えて,自分はだめだと思ってしまうことが多いのです。大きな「自己否定」につながります。
もし,長期の不登校のこどもに「勉強」を教えるときの姿勢としては,「よく勉強を頑張った」という感覚をいかにして「伝えること」が大切だと思っています。
学校を休んでいても,こどもが「自分なりに勉強を頑張ったなあ」という感覚を持ったとき,そう思えたときに,学校に戻ることになるかと思っています。
こどもの「自己肯定感」を高めるための「学習の指導」が,いかに大事なことであるかと思っています。

親の相談室(勉強しなさいと言いたくないけど)2025.9.1

やっと9月ですね。
8月の最終の土日は,各地で気温が40℃を記録しましたが,肌を刺すような日差しは緩まってきている感じがしています。皆さんはどう感じておられるでしょうか。
新型コロナですが,また変異株(ニンバス)が出てきています。なんかカミソリを飲み込んだような強烈な喉の痛みがあるとのことです。
コロナを忘れかけたときに,変異株によって,感染者が増加してきます。コロナと,長い付き合いになりそうです。
4月から始まった「大阪・関西万博」も,残すはあと1ヶ月ちょっとになっています。早いものですね。
この万博は,「循環」などのテーマをもってして,「お祭り」のような色彩をなしています。常設のユニバーサルスタジオのような「テーマ館」とは違って,短期間の「文化祭」のようなものでしょうか。
期間が「限定」されるイベントであり,万博のスタッフも,観客も,楽しもうという「勢い」が感じられます。
そんな中,特にアメリカ館のスタッフのテンションの高さは印象的でした。この館では,大谷翔平のホームラン,ロケットの発射台,月の石の演出など,楽しい内容を取り込み,万博を盛り上げようする「意気込み」が感じられました。
間もなく終了しますが,「名残惜しく」思ってしまいます。
前置きが長くなりましたが,こどもが勉強しないので,「勉強しなさい」と言ってばかり,「それでいいのかと迷っている」という親が結構おられます。
親から,「勉強の声掛け」はどうすればいいのかという質問を聞きます。
しかしながら,こどもが勉強する「魔法の言葉はない」のではないかと思っています。
実は,「勉強」は「ストレス」であると理解しています。
以前に,中学2年生250名程に「ストレス」に関わるアンケートの集計をしたときに,社会科の成績と「ストレス」に相関をみることができていました。
成績の良い生徒に「ストレス」の負荷が髙かったわけです。「勉強」と「ストレス」の関連がみられたのですね。
すなわち,こどもが嫌々でも「勉強」をするということは,「ストレス」に耐えていることになります。
そこで,頑張れば「賞」がもらえる,「褒美」がもらえることは大事だと思っています。
「ストレス」があっても,「勉強」すれば「褒美」がもらえると,こどもは「勉強」の「ストレス」に徐々に耐えるようになってきます。
そのような「体験」を積み重ねることが重要になってきます。
いいかえれば,こどもが「勉強」を頑張れば,必ず「約束」を守ってくれるという「体験」をすることです。それが,親子の「信頼関係」の再構築にもつながってきます。
こどもとの「約束」を必ず守ることは,当たり前のことと思われる親も多くおられることでしょうが,それがどれだけ「良いこと」なのかの改めての提案となります。
「勉強しなさい」という声掛けも,減ってくるかもしれませんよ。

親の相談室(スクールカウンセラーって何をしているの)2025.8.1

もう,暑いですね。
「気候変動」とはいえ,連日最高気温40℃予想が出ています。戸外に出れば,もう焼けるような暑さに全身が包まれます。「天然のサウナ」ですね。
ちょっとでも「楽しいこと」を考えながら過ごすことができればいいのですが,実際には「辛抱」の日々が続いています。
参院選の「自民党の大敗」で,「石破総裁の進退」が問われていますが,すでに次期総裁の候補も報道されています。しかしながら「ホットな話題」が続きますね。
「スクールカウンセラー」(以下SC)が「周知」されて久しいです。どんな方が,どんな仕事をされているのか,なかなか分かりにくいかと思っています。
全国の小中高等学校にSCが「全校配置」されて30年を迎えようとしています。
心理学者の「河合隼雄先生」の功績が大きく,学校内に「心の専門家」が配置されるようになりました。「排他的な傾向」の強い学校に「門戸」を開くきっかけとなりました。
学校の先生は,「経験」に基づいて指導していくことが多いのですが,「臨床心理学」を学んだSCは,「先人の知恵」をもとにして,学校での問題に対応しています。
SCは,不登校,いじめ,学級崩壊,校内暴力等の諸問題に,「心理学」を応用して,先生と協力して,その解決を目指しています。
余談になりますが,筆者が中学校に勤務している時に,SCはまだ「試行期間」であり,不登校の「調査」をまとめた「報告書」をつくることがありました。
なんと,SCの入ったその年度の,中学校の不登校が「半減」したのです。エビデンスのある数値として「文科省」に報告したのを覚えています。「半減」は驚きでした。
「心の専門家」が校内にいるという先生の安心感が,不登校の「半減」の要因になっていたのでしょうね。そう信じています。
SCは,「こども」の相談をはじめ,「親」や「先生」の相談も受け入れています。「校内研修会」の講師もします。校内にある「不登校」や「いじめ」対策委員会などの各種「委員会」にも参加します。
学校のニーズがあれば,SCはこどもと一緒に「給食」を食べます。「掃除」もします。「家庭訪問」もします。
SCが,校内に存在しているだけで,「校内の雰囲気」が一変することがあります。先生と違った「テンポ」を持つSCの影響力は決して少なくありません。
あと大事なことがあります。親が相談したときの「守秘義務」の範囲ですが,SCに話した「内容」は,学校に「共有」されることが普通です。
相談「内容」を先生に「共有して欲しくない」ときは,SCに親から「お願い」すべきでしょう。
それから相談の窓口の先生がいますが,「担任」の先生に,遠慮なく「SCと相談したい」と言えばいいでしょう。
SCは,週一日や半日の「非常勤」であり,相談まで「待つこと」はあります。
いざ,相談しても,親とSCの「相性」は確かにあります。そんなときは,教育委員会の管轄の「相談機関」や。あるいは民間の「相談機関」に申し込んでもいいかと思っています。
しかし,SCは「聴く」専門家であり,心ゆくまで親の「思い」をしっかりと聴いてもらえます。
SCに話を「聴いて」もらえて,「受け止めて」もらえて,「心の整理」ができたという方は多いことでしょう。

親の相談室(また先生が長期の病休で休まれた)2025.7.1

6月末に梅雨が明けて,「暑い日」が続いています。
例年京都では「祇園祭り」の頃までは,梅雨が続くことが多いのですが,あまりにも早い「梅雨明け」に驚いています。
早く訪れた「不快な暑さ」と「長い夏」に不安を感じます。
それにしても,季節性の「インフルエンザ扱い」になった「新型コロナ」の報道をみなくなったのですが,いまだに「新型コロナ」が存在しています。
発熱,咳,味覚障害などがあって,医者に行けば,今も「新型コロナ」の診断がなされています。
あたかも,「新型コロナ」が,「パンデミック」の怖さを忘れないように,今も「警告」を発しているような感じがします。
ところで,親の相談に「担任の先生が4人も替わった」ということがありました。代わりに来られた担任の先生が次々と「長期休暇」を取られているとのことです。
怪我や産休などではなく,「精神疾患による長期休業」とのことです。耳を疑うような「内容」です。
以前から,学校の先生の「長時間労働」による「精神疾患」の「病休」がしばしば取り上げられてきました。確かにそういう理由もあるかと思っています。
しかし,先生の「精神疾患」の大きな理由には,児童生徒や保護者との「人間関係のこじれ」があるかと思っています。
単純に言えば「学級崩壊」や「モンスターペアレント」の存在が「長期病休」につながっているかと思っています。
児童生徒や保護者からの継続的な「攻撃」に,先生が「うつ」を発症してしまうわけです。
もちろん,管轄の教育委員会,学校の管理職,同僚の先生の「支援」や「ケア」は,不可欠でしょう。
実際は「病休」の先生は,こどもや親と「うまく関係が持てない」とされて,「指導」の対象とされることも多くあります。
しかしながら,代わりの先生が来るまでに,その「学級」では児童生徒と保護者の「先生不信」がすでに出来上がっています。
来られる先生がみな「先生不信」の嵐に巻き込まれるわけです。むしろ「先生」は「矢面(やおもて)」に立たされた「被害者」であることが多いのです。
そんな「学級」は荒れていることが多く,「いじめ」や「不登校」の指導もしっかりとなされることはありません。先生の「入れ替え」だけでは,どうしようもないのです。
むしろ,「こども」を守るために,親は「迎え入れる先生」を「守ること」が大事となってきます。「こども」と「親」で,担任の先生を「守る」わけです。
多くの先生の「一番の願い」は,「こども」や「親」との「良好な関係」です。それができない時の先生の「落胆」は相当なものです。
勝手なことを言わせてもらえるならば,そんな先生に親から「応援をしていますよ」って,是非声を掛けて下さい。味方になってあげて下さい。
そう,「先生」が元気になって「休まず」に張り切って「仕事」をされるようになります。
先生が「安心」して本来の「仕事」に専念できるには,「こども」や「親」の「協力的な姿勢」がとても大事なのです。

親の相談室(先生が「こどものため」とよくおっしゃるけど)2025.6.1

梅雨を迎える前にもかかわらず,よく雨が降っています。しかし,ゆえに朝夕の涼しく過ごしやすい気候となっていますよね。
兵庫県政の「混乱」が継続しています。
先日の公益通報者の「情報漏えい」の第三者調査委員会の報告では,斎藤元彦知事が「漏えい」の「指示」をしていた可能性が高いとのことでした。
それは,公益者をおとしめるための「指示」のようです。
斎藤知事自身は「漏えい」をした「認識はない」とのこと,「県民のため」に知事を継続していくと述べています。
しかし,行政の「かなめ」になるコンプライアンス(法令順守)を守れない知事の元では,県庁内の職員の退職者の多く出ており,今後も県政の「混乱」は続きそうですね。
ところで,学校の先生は「こどものため」という言葉を大事にしています。
職員会議でも,保護者説明会でも,「こどものため」ということであれば,案件や学校行事が,無難に「決議」されることがほとんどでしょう。
なんかこの言葉は,「魔法の言葉」であるかのごとく,「周り」を納得させる「威力」を持っているかのようです。
ところが,「こどものため」とよく使う先生に,好感を持てない親が出てきているのも確かです。先生が,都合よく「こどものため」という言葉を使っているかのように,親が感じるのでしょうね。
法律で禁止されている「体罰」でさえ,「こどものため」に手を出しましたでは,ゆるされません。それがまかり通ってはならないのです。
しばしば「こどものため」を使う先生の中には,「先生自身」を守るために,使われることがあります。こどものことを「深く」考えることなく,安易に「こどものため」を使っていることが多いと思われます。
立ち位置が「こども」でなく「先生自身」にあるわけです。「こども」のことよりも「先生自身」の立場から考えていることが多いのですね。
「先生自身」を守るために,親やこどもへの「責任転嫁」もでてきます。
こどもの「自主性」や「責任」を重んじた,こどもたちの「グループ活動」が増えている今こそ,改めて「こどもの立場」からしっかりと考えるべきでしょうね。
むしろ,こどもを「どう守るか」といった視点から考えてみるのもいかがでしょうか。
もし,親が,先生の「こどものため」という言葉に,不自然さや不思議さを感じたときは,「こどもを守って下さいね」と声を掛けてみてはいかがでしょうか。
余談になりますが,斎藤知事の「県民のため」という言葉を皆さんはどう感じておられるでしょうか。

親の相談室(学校の先生って本当に忙しいの)2025.5.1

もう5月を迎えました。4月に,「進学」や「進級」をして1ヶ月近く経ちましたが,「疲労」や「緊張感」のピークに達しているこどもたちも多くおられることでしょう。
この「ゴールデンウィーク」に,目いっぱいリラックスして,上手に充電ができればいいですね。この休みに「したいこと」をして,夏休みまでの「英気」を養って下さい。
さて,学校や担任に「不信感のある親」から「学校の先生って,本当に忙しいの」という感じの質問を受けることがあります。
そんなとき「そうですね。本当に忙しいです」とお応えしています。
以前中学校に勤めている頃に,「初めて学校にスクールカウンセラー」をお迎えすることがありました。
しかし,そのカウンセラーが「驚き」の表情で,「先生は,いつも走っておられるのですね」と言っておられました。
先生は,毎朝「校門や教室」でこどもを迎えて,すぐに朝の「職員打ち合わせ」です。朝の「担当クラスの学活」に行って,授業に向かいます。
「授業」では,声を張り上げるので,とても疲れます。
「給食指導」では,こどもと一緒に食事をします。
午後の授業を終えてからは,担当クラスで「一日の反省」や「明日の連絡」等をします。
「掃除」も,教室だけでなく,廊下や中庭,特別教室等で,こどもと一緒にします。そのあと,下校まで「部活動」の指導となります。
「定例の家庭訪問」もあります。それ以外でも,ケガやトラブル,欠席中のこどものために,家庭訪問や家庭連絡をします。
放課後などには,「職員会議」や「各種委員会」もあります。教務や研究,生徒指導等の「校務分掌」も大きな仕事となっています。
「教材研究」や「ノートチェック」などは,合間の時間で行いますが,「定期テスト」近くになれば,テスト作りとその採点です。持ち帰りもします。
学期末や学年末になれば,「評定」を出して,出席をまとめて,「通知表」を作成します。年度末では,新年度の向けての「クラス編成」も出てきます。
しかし,そんな忙しい先生には,夏休みなどの「長期休暇」があります。部活動や研修はありますが,授業もなく,「先生方の学校生活」は一変します。
この「長期休暇」が「平素の忙しさ」を頑張れる「原動力」となっています。この長期休暇で「充電」もなされるわけです。
先生の仕事は「忙しいときとそうでないとき」の「ギャップ」はすごく大きいです。そんな先生の「仕事の形態」では,特に年間を通しての「見通し」が必要になるかと思っています。
実は,親が「先生不信」になる大きな理由は,先生は「忙しくされている」けど,「わが子をみてくれていない」というのが大半なのですね。
先生自身の「教師への思い」や「個性」なども影響するかと思っていますが,先生の「余裕がないとき」に,こどもがみえなくなっているのでしょうね
それから,学校の先生は,「学級全体」も,「こども個人」もみることが大事なのですが,それができていないときです。
「個人」よりも「全体」を重視している先生に対しては,親は「厳しい評価」をします。「全体」を重視している先生に,親は「先生への不信感」を持たれます。
「わが子」をみてもらっていないと思われるわけです。むしろ,わが子を「ないがしろにしている」とさえ思われることがあります。
そんな先生に,「協力的な姿勢」で「一人ひとりこどもをみて下さいね。それも大事ですよ」と,お願いすればいいかと思っています。
「一人ひとりを大事にすること」への「気づき」を,先生に促すことができればいいですね。

親の相談室(どうして学校に行かないといけないの)2025.4.1

いよいよ春ですね。今年は,入学式や始業式に「桜」が満開になりそうで良かったです。
「スポーツ」,「政治」や「経済」等がにぎやかになってきています。「大谷ドジャース」も滑り出しが順調です。今年も大いなる活躍を期待しています。
トランプ政権の「関税」問題では,世界市場が大混乱していますが,早い収束を期待しています。グリーンランドを「領土」にするという発言では,「領土拡張欲」を持つプーチン政権と重なってきます。
兵庫県知事「斎藤元彦」に対しての「通報者保護違反」と「パワハラ問題」で,県が委託した「第3者委員会」においても,「違法性」の判断がなされました。
しかし,知事は,自身のパワハラは認めて「謝罪」はするものの,通報者保護違反は「違反の認識はない」と知事職を継続しています。自身の「懲戒処分」もないとのことです。
内部通報者や百条委員会で亡くなった方への「敬意」も払わずに,「県民のための県政」を継続するとのことです。県職員や県民のことより,自身の「知事への固執」しか感じることができません。県政が「大荒れ」です。
ところで,児童生徒数は減少しているのに,「不登校生徒」は減ってはいません。
以前から,学校に行く「意義」が,薄れてきているとの指摘があります。
「ネット」につながった「ゲーム」があれば,「家」でほとんど「学校の要件」を満たします。
たとえば,「学習」ではキーボードを使っての「読み書き」,人との「情報交換」や人との「交流」,競技や物づくりなどの製作等の「レジャー」も可能になっています。
また,「AI」の検索機能を使えば,知りたいと思う「知識」が簡単に手に入ります。
「バーチャルの世界」ではあるものの,自宅で「学習自体」が満たされる訳です。わざわざ「学校」に行く必要はないのです。
おそらく,今後ますます学校に行く「意義」は薄れていくことでしょう。
「進級」や「進学」も,本人や親が希望すれば,義務教育では「学校」に行かなくても可能です。
「高校進学」も,「通信制高校」が充実しています。高校に入学すれば,数学や英語も,基礎から「個別授業」がしてもらえます。
それにしても,「学校」に行かないで「家」で過ごしているこどもをみて,親が「辛い思い」を持つこともあります。思わず「大人の社会はもっと大変だよ」と,こどもに「将来の不安」をあおることがあります。
それで,ますます「学校」に行かなくなります。
「どうして学校に行かないといけないの」という「こどもの質問」には,「学校の意義」を一緒に考えるのがいいかと思っています。
しかし,「学校の意義」とは何でしょうか。
人との生(なま)の「交流」と「その楽しさ」の経験ができる場ではないでしょうか。
「学校」では,人との「交流」の楽しさを経験できる「場」であることを,こどもに伝えることが大切だと思っています。
親には「学校に行って楽しんでおいで」という姿勢が求められます。学校の先生も「こどもがどうすれば楽しめるか」といった姿勢が求められてきています。
「どうして学校にいくの」と聞かれたときに,こどもに「勉強も大事だけど,楽しむところだよ」と言えることが大事だと思っています。
「学校を楽しむなんて言えないよ」と思われる「親」がおられるかもしれません。
「そんなこと」を心の「片隅」でも,おいといて下さい。「引き出し」の奥でもいいので,しまっておいて下さい。
親子共々,楽になるかと思っています。

親の相談室(こどもが「SNS」が怖い,人が怖いという)2025.3.1

今年は,2月後半になって,豪雪地域に多くの「雪」をもたらしましたが,やっと春を迎える季節になりました。本格的な「暖かい春」が待ち遠しいですね。
先日,京都府の高校入学選抜の合格発表がありました。多くの中学生が「春」を迎えました。15歳にとっては大きな「試練」ですが,それが大きな「自信」になることでしょう。
兵庫県知事「斎藤元彦」の通報者保護違反に端を発した「兵庫県知事選」において,「民主主義」の根幹を揺るがすような大きな問題が噴出しています。
「こどもを守ること」をずっと考えて「教育一筋」に半生を過ごしてきた筆者ですが,今回の選挙を通して,政治には「権力闘争」といった「闇」があることを知りました。
政治家個人の「質」の問題かもしれませんが,維新の増山議員と岸口議員が,斎藤氏が再選させるために,「百条委員会の情報」を漏らすという出来事がありました。
両者は,事実を「湾曲」させるような「内容」を,NHK党の立花氏に託して,この「2馬力選挙」を後押し,斎藤氏は「再選」されました。
このような選挙で再選された「斎藤知事」は,それが「結果の重大性」があるにも関わらず,「自分は知らぬ,存ぜぬ」と一点張りです。もどかしいことになっています。
立花氏は,この「虚偽情報」の「SNS」を発信し,それが「犬笛」のようになって,次から次へと「虚偽情報」が「SNS」で拡散し,事実を追求する人を「黒幕」に仕立てあげました。
結果,これらの「SNS」の「誹謗中傷」で,百条委員会の「竹内氏」を自死にまで追い詰めました。
さて,本来ならば,便利な「SNS」なのですが,以前から様々な課題が「危惧」はされています。「SNS」上での「いじめ」も社会問題になっています。
こどもが「SNS」が「怖い」,人が「怖い」などと言いだすことも数多くあります。「SNS」が,こどもをどれだけ追い込んだかはかり知れません。
「いじめ」問題は,もともと「学校教育」で大きな事案になってきていますが,「SNS」によって拡散の「規模」をはじめ「速度」をますます上げてきています。
従来から,「いじめ」指導は難しく,こどもに「不満感」を残すこともありました。直接に「いじめ」に関わらない「取り巻きのこども」への「指導」の難しさもありました。
仲間を大事にするといった「協調」性は決して悪くないのですが,それが「見て見ぬふり」につながることもあり,「指導」をより難しくしています。
もし「SNS」等でも,「いじめ」でこどもが「嫌な思い」をしているという訴えがあれば,「学校の先生」への連絡が大事になってきます。
こどもが「いじめ」の状況を話して,担任の先生と対応を一緒に考えることです。担任の先生が無理なら,話やすい先生や管理職との話し合いですね。
本人だけや家族だけで抱えることはありません。
それが,次の「いじめ」を生まない原動力にもなります。
「SNS」を含む「いじめ」への「法令」改正や「人権」教育の充実がとても大事だと思っています。
しかし,「一番大事なこと」は,心から人への「敬意を払える人」の育成だと思っています。
すべての人が,人への「敬意を育てよう」という気持ちを持つことだと考えています。

親の相談室(中1のこどもが何もかも嫌だと言う)2025.2.1

風が強く吹けば,さすがに寒いですね。一年で最も寒い時期になっています。
この時期は,高校や大学の「受験」のシーズンでもあるのですね。「インフルエンザ」も,地域によっては猛威を振るっています。「健康管理」も,特に大事な季節ですよね。
「兵庫県政」のことが気になってしょうがないのですが,先日「百条委員会」の主要なメンバーのひとりが,「誹謗中傷」等によって,「自死」される悲しい出来事がありました。
その方は,NHK党の「立花氏」が「怖かった」,「SNS」の拡散で追い詰められていたとのこと,「うつ」を発症されておられたのではないでしょうか。
個人の「判断」で発することのできる「SNS」ですが,個人の「モラル」に訴えるだけでなく,「法的な規制」を確立する必要があるのではないでしょうか。
さて,「中学1年」の2学期の後半の頃から,こどもが「不調」を訴えることがあります。
「部活が面白くない」「友だちが嫌だ」「勉強ができない」などの理由で,突然「学校に行かない」と訴えることがあります。
「人間関係」や「勉強」がしんどいことを訴えてきます。
親にすれば,急なことで大変驚かれます。ずっと,「学校」は順調にいっていたと思っていたのに,こどものこの「言動」に面食らってしまいます。
ここには,中学校に入学して,学校に「慣れてきたこと」も影響しているのでしょうね。
「中1」は,当初は中学校の「規模の大きさ」「教科担任制」「部活動」など,小学校との違いからくる「緊張感」を持って過ごすことになります。「中1」の後半から「中2」に掛けて,中学校に慣れてきて「緊張感」が緩んできます。
また,「中3」は「高校受験」といった「大きな試練」を控えていて,「緊張感」を持って過ごすことになります。
そんな意味で,その狭間にある「中2」は「中だるみ」の時期に入ってしまいます。
「中2」でも,真面目に「学習」や「部活動」をしている生徒も多くいるのですが,「緊張感」がほぐれてきて「無気力」な生徒や「反発」する生徒もできてきます。
また,「中2」の頃に,顕著に「無気力」や「反発」が出てくる理由としては,この時期に「思春期」に入ることも関係しているのでしょうね。
中学校「入学時」は,身体的にも「男子」では8割はこどもです。「女子」でも半数はそうでしょう。ところが,「卒業時」には,男女のほとんどがほぼ「大人」の体形になっています。
身体的な成長に伴って,「心」も急激に変化してきて,「情緒」も不安定になってきます。
「思春期」は自身の振り返りと「再構築」を行う作業しており,とても不安な気持ちになってきます。人生でもっとも「大きな変化」を体験することになります。
目の前の「目標」を持ちにくい中2は,「情緒」が不安定になる生徒が多く存在してきます。嵐のような時期を迎えて,以前にはなかった「言動」が出てくることでしょう。
親や教師への不合理な「反抗」という行動も出てきます。親は困り果てます。
どうすればいいのでしょうね。
「思春期のこども」に「だめなことはだめ」とはっきりということも必要ですが,場合によっては,こどもを「見守る」という選択肢も必要になってきます。
しかし,この「中学生」はもっとも「扱いにくい時期」でもあるのですが,もっとも誰かに「頼りたい時期」でもあるのですね。「相談の相手」や「人生のモデル」をとても求めています。
親がそんなこどもの「模範(モデル)」になることができれば,いいではないかと思っています。
いきなり,そんなことを言われても困ると思われる方もおられるかもしれませんが,改めて,親自身が「思春期」の頃を思い出してみて,親自身が「モデル」になることをちょっと意識してもいいのではないでしょうか。

親の相談室(ボタンの掛け違いを認める大切さ)2025.1.1

明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いします。
早速なのですが,昨年の清水寺の漢字は「金」でしたね。
海外の開催のオリンピックでの史上最多の「金メダル」,自民党の「裏金献金」の問題,「新NISA」のスタート,日経平均の「4万円超え」など,「金」に関わる話題が多い年でした。
ところで,「兵庫県知事選」に関する問題が,今年に持ち越されています。
現在,知事選の「買収問題」では,告発状が「神戸地検」と「兵庫県警」に受理されています。立花氏の応援を受けた「2馬力選挙」では,国会でも「公職選挙法違反」の可能性も示唆されています。
兵庫県斎藤知事に関わっては,「公益通報者保護法違反」や「公職選挙法違反」など多くの疑惑があります。
そもそも,斎藤知事への告発者を「知事自身」が処分した「初期対応」が間違っています。知事選の「買収疑惑」等でも同じで,「会社merchu」の活動はあくまでもボランティであり,違法性はないと言い張っています。
その対応の「間違い」を認めず,自身の「正当性」を訴え続け,その「正当性」をつくろうために,「虚偽」を重ねることになっています。「うそにうそを重ねる」ことになっています。
斎藤知事は,「説明責任」を果たさず,代理弁護人に「丸投げ」して,「法令違反をしていない」と繰り返しています。
最終的には,「司法の判断」に任せるとさえ言い始めていますが,時間がかかり過ぎて「4年の任期」を全うすることになってしまいます。
最初の「ボタンの掛け違い」の問題が,さらに大きな「波紋」を引き起こしています。
実は,「学校の先生の指導」でも,しばしば,「ボタンの掛け違い」が起こっています。
「指導の失敗」を認めず,保護者やこどもに「責任転嫁」して処理をしてしまうことです。
「初期対応」の間違いを認めず,先生が「正当性」を主張すればするほど,「嘘を重ねること」になります。親もこどもも,先生の「うそ」は分かります。
もう「収束」が不可能なほどの大きな問題に発展していきます。こんなことは,しばしばあります。
取り返しのつかない「状況」になってしまいます。
そうですね。親子でも,一緒なんですね。
潔く,間違いを認める「勇気」は,とても大事なことです。間違いを認めて「謝罪」すれば,今なら,必ず何とかなりますよ。
全くの余談になるのですが,今年は「阪神淡路大震災の30周年の式典」があります。
「人の命の重さ」を考える大きなイベントに,斎藤知事が挨拶をすることになります。
斎藤知事を告発した西播磨県民局長が「死をもって抗議をした」にもかかわらず,知事はいまだに「心からのお悔やみ」や「謝罪」していません。
そんな「人への敬意のない」人間がまさにこの大きな行事に代表として挨拶を行おうとしています。
ずっと辛い気持ちでいますが,皆さんはどう思われるのでしょうか。